神話的なイベント、ダカールラリーで4度の優勝を決めているアリ・バタネンは、2003年度に引き続き日産ピックアップに乗り込む。アリのラリーにかける熱意は冷めることを知らず、愛してやまないアフリカの地に再び舞い戻る日を今から指折り数えている。2003年度ダカールで日産車が勝ち取った5ステージ中4ステージがアリの功績だったが、2004年度ダカールはアリ個人のステージ優勝50回突破もかかっている(彼個人のステージ優勝記録は現在49回…)。ナビゲーションを勤めるのはアリと同郷のユハ・レポ。ユハは最近、ドバイで開催されたUAEデザートチャレンジにアリと組んで参加したばかり。彼にとって砂ぼこりと砂丘への挑戦はこれが初めてだったが、今回のダカール参戦から明らかなように、相当、砂漠が気に入ったようだ…。


 1995年の世界ラリー選手権(WRC)のチャンピオンであり、その他の世界大会で3回にわたり2位入賞を果たしているコリン・マクレーは疑いようもなく、ラリーの伝説を作り上げてきた人物。類いまれないキャリアを築いた後、第2の選手人生をラリーレイド・チームの一員としてスタートさせている。部門、日産ピックアップとも彼が求めていたもので、決まりきった「通常」の楽しみとはひと味違う驚きのドライブを披露してくれることだろう。そんな彼の右腕となるのは、スウェーデン人ドライバーのティナ・トルナー。彼女の豊富な経験と、ダカールの中でもとくに手強いルートでの危険を回避する天才的なナビゲーションはコリンの力強いサポートとなるはずだ。


 常に成長を続ける南アフリカ共和国出身のドライバーの狙いは、当然、ダカールラリーでのステージ初優勝を飾ること。日産が認めている彼の腕前が本物であることは、前回のダカールで5位入賞を果たしたことで証明済みとなっている。今年初めに開催されたモロッコラリーで甘い勝利の味に酔いしれた彼は、決してその味を忘れることはない。…彼のチームメートとなる同郷のフランソワ・ジョルダーンは、ダカールラリー初挑戦だが、彼はジニールのことを知り尽くしている。彼は南アフリカ共和国でジニールのナビゲーターを3年にわたって勤めてきた好パートナーだ。


 ラリーレイド部門のイベント参加はまだ6回と少ないが、イヴ・ルーベは早くも、メーカー公式車で大会に参加することに熱狂している。最近開催されたファラオラリーに日産ピックアップで参加したイヴは、この部門での経験が乏しいことをものともせず、勝利を手にした。コルシカ島出身のイヴは、フレンチラリーのチャンピオン歴5回、2位入賞歴3回の元ヨーロッパチャンピオンで、ダカールラリーへの参加にも意欲を見せている。どんな挑戦も受けて立つ準備を整えており、2002年度のダカールラリーで優勝した記憶も新しいパスカル・メモンをパートナーに、同ラリーに初挑戦する。パスカルはイヴと同様、豊富な経験を持つプロフェッショナルで、優勝への熱意は人一倍。ダイナミックな2人組の活躍は一見の価値があるはずだ。

2004年度ラリーに向けたニッサン・ラリーレイド・チームは65人を要する大チーム。チームには、エンジニア、メカニック、ロジスティクス(運送係)、アシスタンス用トラックの運転手、クルー、報道員、PRスタッフ、役員などが含まれている。

チームの管理運営のため、日産では、ジル・マルティノーをラリーレイド・チームに新たに迎え入れた。同氏は、モータースポーツ界での豊富な経験をもとに、チームマネージャーとしてチームを主導する。

ジル・マルティノーはフォードのモータースポーツ部門のディレクターを12年間にわたって勤めてきた人物で、サーキット、ラリーの両分野の知識が豊富。彼が手がけたフォーミュラ・フォードの数は10シーズンに及んでおり、組織的にもスポーツ的にも、あらゆる場面で指導力を発揮してきた。ラリーレイド部門のマネージャーとして、またはコーディネーターとしての経験も数多く、とくにクロスカントリーラリーW杯と、ダカールラリーには専門的な知識を有する。