Formula Renault UK 2007

Round11&12 DONINGTON PARK 2007.07.13 fri. - 07.15 sun.

山本、後半戦のスタートは雨とミスに泣く

2007年7月14-15日、英国ドニントンパーク・サーキット

フォーミュラ・ルノー英国選手権の第11戦、第12戦が英国中部のドニントンパーク・サーキットで開催された。15日午前に行われた第11戦は、激しい雨による視界不良のため4周終了後に赤旗が掲示され、レース終了となった。日産・ニスモのスカラシップを受けて参戦する山本龍司は、予選11位からスタートしたが、1コーナーの混乱を慎重に避けたため15位にポジションを落としそのままチェッカーとなった。また午後に行われた第12戦は、1周目にコースアウトを喫し悔しいリタイアとなった。

ドニントンパークは、イングランド中部ノッティングガム近郊に1931年に造成され、1993年にはF1ヨーロッパグランプリも開催されたコース。今回のレースは、ホームストレート裏のヘアピンカーブで結ばれた2本の直線をショートカットする「ナショナル」コース(=ショートコース;1周3,132km)で行われた。

Copyright © Nissan 
今年、ドニントンパークでのレースは初めてでテストも行われておらず、ここを初めて走行する選手がほとんどという一発勝負のラウンドとなった。予選は14日に2レース分が曇天のもと別々に行われ、山本はアップダウンに富むコースにてこずり、第11戦で11位、第12戦で15位というポジションとなった。15日の決勝レースは、雨による影響で第11戦は予定よりも約30分遅れの11時にスタート。予選11位の山本はスタートダッシュを決め、3台ほどをパスし第1コーナーに進入するも上位車がスピン、混乱の中を慎重に抜ける過程で後続に先行を許し、1周目のコントロールラインを15位で通過した。その後は、水しぶきで前方の視界が全くきかない状態で周回を重ねたが、4周終了時点でレース続行は危険と判断され赤旗が掲示され、セーフティカーが先導する形で、全車ピットイン。その後も天候の回復は見込めず、そのまま終了となった。なお、路面が乾くのを待って17時46分にスタートを切った第12戦では、予選15番手からの追い上げが期待されたが、1周目のオールドヘアピンで前走者をパスすべくインへ入ったもののオーバースピードで曲がり切れず、濡れた芝に足を取られコースアウト、グラベルにつかまりリタイアに終わった。

ニスモ・海老沢宏マネージャー
「山本は、毎レースサーキットが変わる中、路面グリップやタイヤ特性の違いに合わせたドライビングの習得に時間がかかっています。また、日本にはない大きなアップダウンや目標物の少ないコースに慣れるのも難しいようです。しかし、フォーテック(チーム)のエンジニアやコーチなどが一緒に、コース脇で走りを観察したりデータを確認しながらヨーロッパのレースに合わせた走りが少しずつできるようになってきています。序盤の混乱に巻き込まれる不運なレースが続いていますが、あと0.2秒縮められれば予選順位もトップ5に食い込め、レースも違った展開になると思います。シーズン後半は来年につながる良いレースを見せてくれると信じています」

山本龍司
Copyright © Nissan 
「最初の予選は終わる5分前の時点で5位につけていて、走れば走るほどタイムが伸びる状態だったのですが、エンジニアからピットインを命じられました。2回目もクールダウンしてもう1周アタックと思ったらピットインの指示。タイヤの磨耗などエンジニアの考え方もあるでしょうし、チームの指示には従ったのですが、僕の予選マネージメントがなってないのかもしれません。第2レースはスタートも良くて11位ぐらいまで上がっていたんですが、温まっていないタイヤでブレーキミス。最近はコミュニケーションも取れるようになって、チームスタッフもやる気になってくれているのに、結果が出なくて申し訳ない気持ちでいっぱいです」

ニッサン・ドライバーズ・デベロッピング・プログラム(NISSAN D.D.P.)

2006年、日産、トヨタ、ホンダの3メーカーが「世界に通用する若手ドライバーの育成」を目標に、新しいフォーミュラカー(F1に代表される単座のレーシングカー)シリーズであるフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)を立ち上げた。同時に、日産も他の2メーカーと同様、数名のドライバーに対してスカラシップ・プログラムを実施。2006年シーズンは4名のドライバーに参戦サポートを行った。

その中で、山本はチャンピオンと同ポイントの総合2位(優勝回数の差による)を獲得。今年は日産独自の「アドバンス・スカラシップ」を受けて英国各地を転戦する英国フォーミュラ・ルノー選手権に参戦する。同シリーズは、イタリアのレーシングカーメーカー、タトゥース社製の車体に、ルノーの直列4気筒2000cc市販エンジンを搭載したフォーミュラカーで行われるレース。F3(フォーミュラ3)の一つ下に位置し、FCJと同じ「ミドルフォーミュラ」に分類されるカテゴリーである。

なお、日産・ニスモは2007年シーズンも引き続き、4名の若手ドライバーにスカラシップを提供し、FCJへの参戦もサポートしている。