Formula Renault UK 2007

Round15&16 Brands Hatch 2007.08.17 fri. - 08.19 sun.

山本龍司、2回目のブランズで苦戦

2007年8月18-19日、英国ブランズハッチ・サーキット

フォーミュラ・ルノー英国選手権の第15戦、第16戦が英国南東部のブランズハッチ・サーキットで開催された。日産・ニスモのスカラシップを受けて参戦する山本龍司は、19日午前に行われた第15戦では、予選6位からスタートを失敗して13位でゴール。同日午後の第16戦では、17位からスタートし3つポジションを上げた14位でチェッカー。レース後にポジションがひとつ繰り上がり13位となった。

Copyright © Jakob Ebrey Photography 
開幕戦以来、2回目の開催となるロンドン東部のブランズハッチは、80年代中盤までF1が開催されていたグランプリコース。ショートコースである“インディ”はブーメランのような形をした1周1.929kmで、その短い距離の中に高速コーナー、ヘアピンカーブ、アップダウンがあり、日本にはないようなレイアウトを持つ。

17日にはドライコンディションで練習走行が行われた。山本は前半区間のセクター1、特に下りながらの高速右ブラインドコーナーである1コーナー(パドックヒルベンド)、ヘアピン先の下りの高速左コーナーである3コーナー(クーパー)でタイムが伸びず苦戦。課題である予選の一発タイムをマークするために、その苦手ポイントにトライしてみるもののなかなか明るい兆しが見えてこなかった。

18日午前に行われた第15戦の予選は、前夜に降った雨が上がり徐々に乾いていくコンディション。セッション前半はタイヤを温存してコースが乾いていく後半にうまくタイヤを温めることが肝心だった。山本は終盤にピットインしてエアを調整して終盤にアタック。タイミングも良く自己ベストとなる6位につけた。しかし午後、完全ドライコンディションとなった第16戦の予選では課題がクリアできず17位に沈むことになった。

19日朝に行われた第15戦は第6ラウンドのドニントンパーク以来の雨のレースとなり、完全ウェットコンディション。ホイールスピンを避けるために低めの回転数でギアをつなごうとした山本だが失敗。これでポジションを一気に13位にまで落としてしまった。レース中盤の11周目の1コーナーで、6位走行中のチームメイトである#2ディーン・スミス(英国)が2回転半のスピンを喫し山本の前でレースへ復帰。山本は17位から追い上げて来たチームメイトの#4リキ・クリストドウロウ(英国)に抜かれ一旦14位にポジションダウン。これでフォーテックの3台が縦に並んで走行するシーンとなった。その後、山本はタイヤを傷めたのかペースの上がらないスミスをかわし再び13位となり、そのままのポジションでチェッカーを受けた。

夕方に行われた第16戦はドライコンディション。山本のスタートはあまり良くなかったが、予選15位の#11アレックス・モーガン(英国)がミスをしたためにポジションをひとつ上げることになった。2周目の最終コーナーでアクセルを早く開け過ぎリアがスライドし失速、2台にかわされポジションダウン。その後はドライブスルーのペナルティを受けたりコースアウトを喫する車両があり、14位でチェッカーを受けた。しかしレース後に今回2レースで連勝を遂げたチームメイトのダンカン・タッピー(英国)が車両規定違反で第16戦を失格となり、結果的に13位という記録となった。


山本龍司
Copyright © Jakob Ebrey Photography 
「練習走行の走り出しはいつもいいんですが、走るたびにはまっていくという悪循環です。セッティングを変えたり乗り方を変えたり、エンジニアと相談しながらあれこれチャレンジしているんですが、僕自身のメンタルな部分もあるかもしれません。ドライ路面でニュータイヤを履いた時の高速コーナーというのが得意ではなく、去年も富士のAコーナーや100Rは不得意でした。多分ダウンフォースなど風をうまく使えていないんでしょうね。課題です。雨のレースとか進歩している部分はあると思うのですが。残り2レース、そしてフランスの選手権にスポット参加してきますのでいいところを見せられるよう頑張ります」

ニッサン・ドライバーズ・デベロッピング・プログラム(NISSAN D.D.P.)

2006年、日産、トヨタ、ホンダの3メーカーが「世界に通用する若手ドライバーの育成」を目標に、新しいフォーミュラカー(F1に代表される単座のレーシングカー)シリーズであるフォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)を立ち上げた。同時に、日産も他の2メーカーと同様、数名のドライバーに対してスカラシップ・プログラムを実施。2006年シーズンは4名のドライバーに参戦サポートを行った。

その中で、山本はチャンピオンと同ポイントの総合2位(優勝回数の差による)を獲得。今年は日産独自の「アドバンス・スカラシップ」を受けて英国各地を転戦する英国フォーミュラ・ルノー選手権に参戦する。同シリーズは、イタリアのレーシングカーメーカー、タトゥース社製の車体に、ルノーの直列4気筒2000cc市販エンジンを搭載したフォーミュラカーで行われるレース。F3(フォーミュラ3)の一つ下に位置し、FCJと同じ「ミドルフォーミュラ」に分類されるカテゴリーである。

なお、日産・ニスモは2007年シーズンも引き続き、4名の若手ドライバーにスカラシップを提供し、FCJへの参戦もサポートしている。