Formula Renault UK 2007

Round19&20 Thruxton 2007.10.13 sat. - 10.14 sun

山本龍司、最終戦を最高位入賞でしめくくる

2007年10月13-14日、英国スラックストン・サーキット

フォーミュラ・ルノー英国選手権の最終ラウンド(第19戦、第20戦)がロンドンから南西に約1時間ほどのウィンチェスター近郊スラックストン・サーキット(1周3.793km)で行われ、日産・ニスモの若手ドライバー育成プログラム(NDDP: Nissan Drivers Development Programme)から参戦する山本龍司が、第2レースでこれまでの最高位である5位でフィニッシュした。また、同日行われた第1レースでは、スタート直前のトラブルにより最後尾となる21位からのスタートとなったが、14台抜きの快走を見せ7位入賞を果たした。

Copyright © Jakob Ebrey Photography 
秋の英国では珍しく好天に恵まれ、気温16℃と過ごしやすい気候のもとで行われたフォーミュラ・ルノー最終戦は、スケジュールどおり17時20分にスタートが切られた。予選10位の山本は、順調なスタートを切りポジションをキープして第1コーナーに飛び込んで行った。各コーナーで激しいバトルを展開した山本は、ホームストレートまでに2台をパス、8位で1周目を終える。さらに2周目に#32デイビット・エプトン(英国)を最終コーナーで抜いて7位、3周目には今季1勝の#22アレキサンダー・シムズ(英国)、4勝を挙げている上位ランカーである#20ウィル・ブラット(英国)をオーバーテイク、5位に上がるなど順調にポジションアップを果たした。その後も8周目に#9ジョーダン・オークス(英国)のスピンによりコースインしたセーフティーカーの先導による3周を挟み、約10周にわたって#22シムズとテール・トゥ・ノーズのバトルを演じた。一時は、0秒3まで詰め寄られるが、終始落ち着いた走りをみせ、20周のチェッカーをチームメイトでシリーズ2位のディーン・スミス(英国)の直後となる5位で受けた。

今回の結果について山本は、充実した笑顔で以下のように語っている。
「今回は、以前テストで使ったタイヤで走らなくてはいけなかったので、リアのグリップが落ちてくることは分かっていました。だから、あまり最初から攻めすぎないでタイヤを温存しながら後ろをコントロールすることを考えて走りました。(シムズとのバトルでは)第1コーナーさえ抑えれば抜かれることはないと分かったので、ホームストレートでスリップに入られないように、それだけ注意しながらペースを考えました。今回、フォーメーションラップで意識してフロントタイヤを暖めるようにしたので、レース序盤からコーナーでのバランスが良かったです。また、リアのスプリングを少し柔らかめにしたことで、自分の走りに合ったセッティングに変わったようです」

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今回は、エンジニアと積極的に意見交換をしながらチームメイトとは違ったセッティングで臨んだと言う山本。最終戦で見せた積極的な攻めと冷静な走りから、ヨーロッパでの武者修行の甲斐あって、一皮むけたレーシングドライバーに成長した様子が伺える。

なお、12時20分から行われた第1レースでは、レース直前の体調不良によりコースインが遅れたためグリッド最後尾からのスタートとなったが、3位のベストラップタイムを記録するなど攻めの走りで一時は5位まで順位を上げた。最終ラップのバトルでフロントウイングを破損して、20周のレースを8位でフィニッシュした。その後の再車検で1台が失格となり、最終的には7位入賞を果たしている。

ニッサン・ドライバーズ・デベロッピング・プログラム(NISSAN D.D.P.)

2006年、日産、トヨタ、ホンダの3メーカーが「世界に通用する若手ドライバーの育成」を目標に、新しいフォーミュラカー(F1に代表される単座のレーシングカー)シリーズであるフォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)を立ち上げた。同時に、日産も他の2メーカーと同様、数名のドライバーに対してスカラシップ・プログラムを実施。2006年シーズンは4名のドライバーに参戦サポートを行った。

その中で、山本はチャンピオンと同ポイントの総合2位(優勝回数の差による)を獲得。今年は日産独自の「アドバンス・スカラシップ」を受けて英国各地を転戦する英国フォーミュラ・ルノー選手権に参戦する。同シリーズは、イタリアのレーシングカーメーカー、タトゥース社製の車体に、ルノーの直列4気筒2000cc市販エンジンを搭載したフォーミュラカーで行われるレース。F3(フォーミュラ3)の一つ下に位置し、FCJと同じ「ミドルフォーミュラ」に分類されるカテゴリーである。

なお、日産・ニスモは2007年シーズンも引き続き、4名の若手ドライバーにスカラシップを提供し、FCJへの参戦もサポートしている。