近藤監督へ10の質問
Kakimoto GM interview

去る6月24日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催された2007年SUPER GT第4戦で、近藤真彦監督率いるKONDO RACINGのWOODONE ADVAN Clarion Z(No.24 ドライバー: ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は、予選14位からの大逆転で、悲願の初優勝を果たしました。 マレーシアと日本の国交修好50周年にあたる今年、レースは、スタート時点での気温が34℃、路面温度は49℃となる過酷な条件でしたが、19周目からレースをリードしたNo.24 Zは安定した走りで54周を走りきり、トップでチェッカーフラッグを受けました。


優勝おめでとうございます。
今のお気持ちをお聞かせください。

「うれしいとしか表現できないですね。もちろん、今まで応援してくださった人たちにも感謝しているのですが、感謝しています、とお伝えするのを忘れてしまっているほどうれしいですね」

SUPER GTにZで参戦されてから約1年半経ちますが、
今までのどのような取り組みが、今回の優勝につながったと思いますか?

「チーム力です。決勝ではマシンとタイヤがピタっとハマったんですが、ただそれだけでは勝てません。今はまだすべて成績に反映してはいませんが、チームのみんなが自分の仕事をよく理解し、取り組んでいるのがよく分かります。チームワークがなければ、2位や3位にはなれても優勝はなかったですね。今回、優勝というワンチャンスを逃さなかったのは、みんながひとつになっていたからだと思います」

今回優勝するまでの、最高の思い出と最もつらかった思い出をお聞かせください。

「優勝が最高の思い出になりました! ドラマのようですが、その瞬間を待っていたとき、いろんなことが走馬灯のように浮かんできました。GTのプロジェクトを立ち上げたとき、ニスモさんやヨコハマさんと契約したとき、前回(第3戦富士)のツラかったクラッシュ……とね。そしたら涙が出てきて。やばいなぁと思ったんですが、いいよ、今日ぐらい泣かせてよって思いましたね。それまでのつらい出来事は、優勝のためのステップだったと今は思っています」

近藤監督は、他チームの監督と違い音楽活動とモータースポーツとふたつの顔をお持ちですが、その点でご苦労されている部分はどんなところですか?

「周りは苦労と思うことも僕にとっては当たり前で、もう今では慣れたことのほうが多いです。例えば優勝すればすごい勢いで世の中の人に分かっていただけますが、逆に悪い結果でも同じです。何でもニュースになってしまう。でもそれを苦労だとは思っていません」

音楽活動(タレント)、ドライバー、チーム監督、ご自身として一番難しいのはどれだとお思いですか? 自分の性に有っているのはどれでしょうか?

「目指すところがそれぞれ違うので全部難しいですよ。カッコよく言うと、全部、近藤真彦としてやっている仕事だから、周りのみなさんが思うイメージを維持するのは確かに大変ですね。でも、どの仕事も自分の性に合っているからこそ、全部続けられるんだと思います」

チーム監督として、チームワークのとり方などで、他の監督とは違う点、自分流のポイントはありますか?

「他の監督がどうなのかわからないので難しい質問ですね。どちらかというとボクは控えめな采配をして、あとは個々に任せるという感じです。みんなに信頼を置いて仕事をしてもらおうと思っています。物足りないと思われるかもしれないけれど、そのくらいのほうがちょうどいいくらいなんですよ」

シリーズの中で、今回優勝された一戦だけが海外のサーキットですが、
日本国内と違い、特に大変だったことや、楽しかったことはどんなことでしたか?

「もし富士で勝ってたら、ものすごい多くの関係者で囲まれていたでしょうね。あのときは4周で終わったというのに……。セパンは富士の半分くらいの人だったかなぁ(笑)。あとから、なんで見に行かないときに勝っちゃったのよ、とたくさんの人から何度も言われましたね」

SUPER GTの参戦車両の中で、日産のフェアレディZの特徴というのはどういうところでしょうか。
また、フェアレディZならではの見所があれば教えてください。

「信頼度でしょう。クルマの信頼性、モノとしての耐久性。ウチのZだけじゃなくて、たとえば今シーズンのレースでは、どのZも予選の順位が良くなくても、最後はちゃんとポジションを上げてくる。今の時点でシリーズ10位以内にZが5台も入ってるってすごいことでしょう? 強いZですよね」

近藤監督は、日常のクルマとしてフェアレディZにお乗りと聞きましたが、
街中で乗るフェアレディZはいかがですか?

「ここ何年も心ときめく車を探していたんですよね。そんなとき参加したZのイベントで乗ったら、セミウェットだったのに滑らずにクィックな感じが面白くて。欲しいなと。今年1月にニューバージョンが出たのに合わせて、どうせならオープン(カー)がいいと思って、オレンジ(色)にしました。乗ってて楽しいですよ。富士の(レースの)帰りなんか、オープンで走ることもあります」

今後のレースに向けての抱負、ファンに向けて「KONDO RACINGのここを見て欲しい!」というポイントを教えてください。

「優勝してウェイトを積むことになったので、厳しいレースが待っていると思います。しばらくは苦戦するかもしれませんが、終盤戦あたりでもう一度いい成績を残せるようなクルマやタイヤを作り上げていきたいですね。もちろん、チャンスがあるときはどんどん上位を狙うレースを目指します!」